川合レオのコーチ奮闘記

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help リーダーに追加 RSS 自分にとってのラグビーって、スポーツじゃないかも・・。

<<   作成日時 : 2006/08/12 15:34   >>

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お久しぶりです。
いつも、ブログを更新せねば・・!と思いながら、またまた、1ヶ月もたってしいました。
すいません。

今日は、ちょっと最近自分が考えていることを書きたいと思います。

以前のブログで、一貫指導のことを書くと言って、言いぱなしですが、いよいよ修士論文にも取り掛からなければ行けないので、本格的に文章に落とす時が近づいています。

現役を引退してから2年間。小学生から大学生までの選手を指導したり、また、中学生、高校生の大きな大会の試合を観戦したり、ラグビーの解説者としてトップリーグの試合を解説したり、日本ラグビーを語ったり、選手の時とは違った角度でラグビーを見てきて、正直、このブログを始めた時とは違った、ラグビーに対する考え方の変化が起こっています。

現役時代、あなたにとってのラグビーは??と人に聞かれたら自分はいつもこう答えていました。

「修行です・・・・・。楽しいのは、勝った試合のあとの5分間ぐらいで、そこからは、また、プレッシャーとの戦いで・・・・。」

特に社会人の入ってからの自分にとってのラグビーは、楽しむものではなく、仕事であり、レギュラーとして試合に出続けること、そしてチームが日本一になること!それが自分のとってはすべてでした。そういう環境や、プレッシャーを跳ね除けてきたことで、人間的に成長させてもらった部分があることは、まぎれもない事実だったので、コーチになった当初は、とにかく、自分と同じように、ラグビーによって精神的に成長できるような指導をすることが、もっとも重要だろう!という考えに、何の疑いももっていませんでした。

そんな自分が今、一番、選手に指導する上で、考えていることは、自分の現役時代の発想とは、まったく正反対の「ラグビーのすべてを楽しんでいるか」という考えです。

ラグビーの楽しみ方は、人それぞれですし、チームによっても考え方は様々でしょう。今、自分が考えているラグビーを楽しむというのは、プレッシャーを楽しむ、試合の勝利を楽しむ!厳しい練習を乗り越える試練を楽しむ!それも、もちろん楽しみ方の一つですが、それだけでなく、純粋にラグビーをプレイすることを楽しむという意味です。

私が主に指導しているのは、大学生ですから、すべての練習は、ゲームで勝つために行っているというスタンスに変わりはありません。ただ、一番最初のラグビーをする動機が、「修行として」という、ラグビー以外でも、果たせる目的でなく、ラグビーというゲームが楽しいからという動機づけをさせることが、指導者としてもっと重要なのではないかと感じています。

ラグビーを楽しむために、厳しい練習をやる!ウェイトトレーニングをする!走り込みをする!必要なことは、反復練習もする!すべては、より自分のパフォーマンスを向上させて、ラグビーを楽しむ要素だという考え方です。

当たり前のことのようですが、自分を振り返ってみると、楽しむ!ということの前に、ライバルに勝つために!試合に勝つために!それだけに、とらわれ過ぎていたように感じます。

試合に出て、ラグビーを楽しむ為には、レギュラーにならなければいけないし、そのためには、人よりも練習しなければいけない・・・。同じように、レギュラーを取るためにやる練習でも、心の持ち方一つで、修行に感じるようなネガティブな要素になるか、頑張って練習して、レギュラーになるぞ!と思えるようなポジティブな要素になるのか、変わるような気がします。

NECのグレン・マーシュは、「人生は、楽しむものだ!」と良く言っていたのを思い出します。彼は、本当に良く練習します。走りこみも、コンタクトも、とにかくいつも厳しいトレーニングを楽しみながら、行っていた印象があります。

その理由は、彼がプロ選手だから・・・、もちろん、それもあると思いますが、それ以上に、心底ラグビーをプレイすることが好きなんだろうなと、今考えると思います。

自分は、今、32歳です。この年代より上の人や、同じぐらいの年代の人達の中には、自分と同じように、ラグビーは修行という考えに共感する人がいると思います。

なんか、ふと、考えてみると、日本のラグビーって、スポーツじゃなくて、ラグビー道だったと思いませんか。本来、他のスポーツが持っているゲームを楽しむことが、あまりにも抜けている気がするのは、私だけでしょうか・・・。自分の海外経験から言うと、海外では、スポーツだった印象があります。

そうなると、勝利よりも、まずラグビーを楽しむための戦術、戦略と考えて行くと、決められた動きの反復では、選手はつまらないだろうし、判断を楽しむための戦術となれば、自然とFWもBKもパスを投げられた方が、楽しいだろうし、みたいな発想になると思うんですけどね。勝利よりも・・、と言っても、結局、自分的にはそれが勝利への近道のような気がしているのですが・・。

自分でも、まだ、モヤモヤしてるんですが、このあたりに今後の日本ラグビー界の発展へのヒントがある気がしてます。海外から来た指導者に「日本人は判断力が無い!」とか言われるのも、この辺が関係しているのかな〜なんて思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
河合レオ様 こんにちは。楽しみに更新お待ちして居ります、その思慮深さにいつも関心と共感を持って読ませていただいて居ります。
さて今回のブログ『修行』ですか。私はブログ名に、コーチの修行をこれからも続けるぞという意気込みをブログ名にして運営してます。『荒行,苦行』の類ではありませんが。いつも精進(研究熱心)するように自分に対する「行」のつもりです。
私もラグビー界の隅っこでコーチと名の付く「趣味」をさせていただいてますが、「好きこそものの上手なれ」だと思っております。ですから私は「好きにさせる」事ができれば、自分で修行をはじめ、苦行を苦行と思わず、進化し続けるのだと思っています。ただ、「楽しい練習」が「好きになる」に直結しない点が、ラグビーというスポーツのコーチとしての、腕の見せ所でしょうか。
 思考停止を伴う「教えすぎ」で子供を「マニュアル君」「指示待ち族」へと変えてしまう状況の打破に「発展へのヒント」が含まれているのかもしれません。
 それではますますのご活躍期待しております。
クラッシックラガー
2006/08/13 09:53
楽しむ っていう考え方の違いで 根本は 同じ事のような気がします。
修行 = 辛い  、スポーツ = 楽しい
というのは イメージだけで、 実は 両方 楽しいものでもあり、辛いものでもあるような気がします。
上の人の コメントと 同感です。
「ラグビーが好き」 自分が ラグビーが好きだったんだって事に 気づくのが 結構 やめてから だったり しますよね・・・
さんぼ
2006/08/18 17:38
河合様

修士論文等、ご多忙の日々と存じます。
今回のテーマですが、これはとても難しいですね。
というのは、前も取り上げられたトピックですが、ラグビーは他の球技に比べてコンタクトが多く、身体的な危険が伴うため、どうしても「enjoy」の要素を入れにくいのだと思います。
特に我々生真面目な日本人に、そのような激しいスポーツを楽しくやることは難しく、どうしても「男の真剣勝負」、「生死をかけた戦い」といった心理が芽生え、それが最終的に「ラグビー道」に通じてしまうのではないのでしょうか?
SO
2006/08/27 00:08
つまり、他の球技と比較しても「格闘技」の要素が高いため、「上手くなりたい⇒勝ちたい⇒ハードワークが必要⇒メンタルの強さも必要(恐怖心の克服等)⇒ラグビー道(武士道)」といった心理のステップを踏むのだと思います。
自分の現役時代を思い出しても、強敵とあたるここ一番のゲームでは、昂ぶりのあまり泣くチームメイトがいたことを思い出します。
「ラグビー+日本人」の組み合わせは、良きにつけ悪しきにつけ、「ラグビー道(武士道)」につながってしまうのは、ある意味必然なのかもしれません。その図式をブレイクスルーし、このラグビーというタフなスポーツをマーシュ選手のようなメンタリティで臨めるようになったとき、また日本のラグビーも変わって行くのかも知れませんね。
SO2
2006/08/27 00:17

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