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6月3日(土)・6月4日(日)。日本がトンガ戦を戦っている日に、私は、高校生の関東高等学校ラグビーフットボール大会を観戦しに山梨県に行っていた。 私は別に日本ラグビーを変えられるような立場にはないが、大学院で論文を書いていること、 tvkでラグビーの解説をやっているという事もあって、自分のチームのこと以外に、絶えず、日本ラグビーの未来ということが頭から離れない。 この大会には予選を勝ち抜いた関東の強豪チームが参加している。2日間に渡り、すべてのチームの試合を観戦した。 体の大きいチーム、体の小さいチーム、色々なチームがあり、それぞれが自分達の特徴を活かして勝利を目指している。 玉川大学ラグビー部のスカウトという目で見れば、体の大きい選手のいるチームを見ると、こんな大きい選手が来てくれたら、ゴール前でモールを組んで、簡単にトライが取れそうだな・・。と思う部分もあるが、日本ラグビーの将来という目で試合を見ていると、体の小さいチームの戦術には、こういう戦術を体の大きいチームが、もしできたら・・・・、日本のラグビーの未来も明るいのでは??という可能性も感じたりもしていた。 今回の大会で私が感じた、体が小さいけれども、大きいチームに対抗していたチームをいくつか紹介したい。小さいという共通点があるからと言って、すべてのチームが同じ戦術でないところも、非常に興味深い。 ★山梨県 日川高校 戦術は低いタックルと速いDFラインのメイクで、ロースコアーのゲームに持ち込む。 キックを活用し、ゴール前のモールでの得点に勝負をかける印象をうけた。 ★山梨県 甲府工業 FWの平均身長は恐らく170cmにも満たないが、DFに関しては、低いタックルで相手を倒し、相手のゴール前モールでも、低い姿勢で簡単に押し込ませない。攻撃の戦術は、あまりチャンスがなかったので不明。 ★茨城県 清真学園高等学校 攻撃の時は、FWとBKの選手の区別が付かないほどのランニングスキルを全員が持ち、攻撃は、絶えず空いているスペースにボールを運び、素早いサポートと、その際のポイントでの低いプレーで、体の小ささをカバーしている。DFにおいても、低くタックルに入り、DFラインを速く作る意識も非常に高い。 ★栃木県 佐野高等学校 選手の体格や、ユニフォームだけを見ると、お世辞にも強いチームには感じないのだが、試合が始まると、攻撃、防御ともに意思統一され、なぜか無性に応援したくなるチーム。実は、DFシステム、攻撃方法が、私が指導している玉川大学とまったく同じ考えだと思う。 攻撃は、常にグランドを広く使い、空いているスペースにボールを運ぶ。その際の、速いサポート、低いオーバーなど、地味なプレーを全員がコツコツやり続けられる真面目なチーム。 DFシステムは、NECのようなシステムで、人数で相手に勝ることをポイントにしているように感じた。タックルも低く、DFラインのメイクも速い。玉川大学よりも、低いプレーが徹底されていて、非常に勉強になった。ちなみに、コーチは、元ワールドの藤掛さん。 ★茨城県 茗渓学園高等学校 今大会だけを見ると、上記の学校のすべての良い部分が集まっているイメージを受ける。 攻撃は、BKの華麗な展開力と、FWの速く低い集散で、相手のDFラインが整う前に、すべての攻撃を仕掛ける。FWは常に低い姿勢で相手にコンタクトし、ゴール前以外では、モールを考えず、ラックの早いタイミングでの球出しでボールを継続する。ラックでの球出しの精度は、100%に近く、体の小さい選手がコンタクトしても、その選手の低い姿勢と、サポートの速い寄りで、ボールをリサイクルする。ゴール前でもモールにこだわらす、BKに展開し、ポイントができたところに、FWがサポートし、スペースを見つけてトライを狙う。 DFに関しては、上記のチームの中でもダントツにプレッシャーを速くかける。BKも、WTBが余られても、そこにボールが回る前に、タックルして潰す。一人ひとりのタックルも低く激しいが、一人で倒せなないと判断した時の2人目のダブルタックルの意識も非常に高い。また、ボールを奪い返す意識が非常に高く、相手よりも低いプレーで、簡単にボールをリサイクルさせない技術も持つ。DFのラインのメイクも非常に速く、DFラインの押し上げも、常にワンラインで、FWとBKに走力の違いがなく、チーム全員が高いフィットネスも持つ。常にDFでも威圧感を相手にあたえることで、、相手のミスを誘っていた。DFラインで抜かれやすい、大外に関しても、その際のバッキングのシステムが徹底しており、すぐに2次防御のタックラーが登場していた。 上記に書いたチームは、戦術に関しては、違いがあるが、共通している点がある。 DF ★低いタックル ★速いDFラインのメイク AT ★素早いサポート ★ボールをリサイクルするための低いプレー、ボディーコントロール、オーバー ★常に相手のいない場所にボールを運ぶ意識!グランドを広く使う! ※日川高校はキックなので、別ですが。 選手 ★体格は大きくないが低いタックルができて、素早いサポートと、素早いラインメイクができて、 低いプレーができる選手。 その他の気になる共通点 ●スクラムが常に押されている。 世界の中での日本は、体格、パワーにおいて劣っているのは、紛れもない事実である。 そう考えると、高校の体の小さいチームに共通しているポイントは、日本代表にしても同じように、大切しなければ行けないポイントのような気がする。 もし、今回紹介したチームが、同じメンバーで、そのまま大学ラグビーで通用するかと言われれば、セットプレイの強化の為に重いFWを起用した時に、同じラグビーができるのか?という不安な部分もある。そこは、残念ながら現在の日本の学校教育の中でのラグビー環境では、証明することができない。 だが、もし、日本の体の大きい選手たちが、体の小さいチームが大切にしているようなプレーができるようになったら、その時、はじめて世界に日本独自のプレースタイルを見せられるのではないか?そんなことを感じさせる。 大学のトップチーム、社会人のトップチームの指導者は、日本の中では、体の大きい選手が集まっているということもあって、それほど、対格差、筋力の差を補う!というポイントに着目して、指導をする必要がない気がする。 そう考えると、高校の体の小さいチームで結果を残している指導者が、もし、日本代表の監督になったら、どんな戦術を考え、どんなチームを作るのか?もし、可能なら、一度、見てみたい。 ただ、日本では残念ながら、高校の優秀な指導者が、次は大学の指導者に、そしてトップリーグの指導者・・と言うように、指導者としての活躍の場を変えて行く人がほとんどいない。この部分も、今後、変わって行って欲しい部分でもある。 日本代表のテストマッチは、これからも続いていく。日本代表の目指すべきプレースタイルは、選手は十分に理解しているだろう。あとは、それを自分たちよりも体格の大きい相手に対して成功させるための、一つ一つのプレーの制度をあげる事が課題だろうし、それができると考えられている選手が選ばれているわけだから、あとは見届けるしかない。 残りのテストマッチ!厳しい相手かもしれないけれど、体が小さいけれど、ラグビーというスポーツを選んで頑張っている選手達の手本になるようなプレーを見せて欲しい!また、それが体の大きい選手達にとっても、世界で通用するプレーの基準を示すことにもなると思う。 がんばれ!ジャパン! |
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高校ラグビー界は西高東低が続いています。高校の指導者の皆様はどなたも非常に熱心に取り組まれており、指導者のレベルは決して関西や九州の方々にひけをとらないのではないかと思います。短絡的発想ですが彼我の差は「中学ラグビー界の差」にがあるような気がします。ぜひ、お時間が許すならば、関西、九州へも出張し研究してお教えください。 |
お父さんコーチ 2006/06/08 01:47 |
そういう事ですよね。 |
さんぼ 2006/06/08 12:27 |
びっくりしたーこんなブログ書いてたんだ! |
ゆきゴル 2006/06/08 21:59 |
高校ラグビーファンです。関東大会も一泊かけて観にいきました。 |
KIM 2006/06/16 21:06 |
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